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偏見と偏見と偏見に基づくジャズのすすめ

こんばんは、19パーカッションのたけしです。

いやしくもJAZZの名を冠するサークル内でジャズのジの字も出ないのは悲しいな…という思いで、そうだ、ブログでジャズを紹介しよう!…と思ったのですが、パートや音楽遍歴の都合で、いわゆる古き良きジャズの歴史を踏まえた「ちゃんとした入門記事」は困ったことに書けっこない!どうしたものか、付け焼刃でもswingの何たるかとか説明しようか…とも考えたのですが、そんなのはwikipediaでも見ればいい話なので、開き直ってくっっっっそ偏った自分のジャズ趣味を垂れ流すことにします。読んでくださった方がどれか気に入ってくれて、ちょっとでもMU/JFKのジャズ談義が盛り上がればいいな かしこ

そんなわけで、「ジャズらしいジャズ」はあんまり触れられませんが、フュージョン寄りのとかファンキーなのとか、はたまた頭おかしいやつとか、紹介したいのを紹介したいように好き放題趣味丸出しでばんばん貼っていきます。パーカッション入ってる比率が異常に高いのと、時間帯のせいで深夜に聴きたい感じのやつが多いです、ごめんなさい。演奏の方も盛り上がったらいいなと思っているので、できるだけ、何となーく(理論上は)MUJFKの枠内で組めそうな感じの編成のものに絞っています。

 

言わずと知れた名曲。チック・コリアはジャズ好き以外にも人気の高いジャズ・ピアニスト(ご存命!!)で、代表曲Spainは色んな人に色んなアレンジでカバーされています。哀愁あるイントロから一転アップテンポになり、フルートやコーラスの柔らかい音色やトリッキーなフレーズがラテンのベースラインの上に広がって、要所要所で手拍子とともにキメが入る。ドラムはジャジーなレガートをしてるんだけど、コード楽器の音の埋め方がなんとなくフュージョンっぽい。色んな要素を取り込んで一つのストーリーに落とし込んだ怪作です。のっけからジャズとは何ぞや

Spainといえば、ついこないだ亡くなってしまったジャズ~R&Bのヴォーカリストアル・ジャロウのカバーが大好きなので、ついでにこれも乗っけておきます。こちらはSpainのメロディラインに歌詞をつけて歌っていて、ちょっとブラックミュージックっぽい感じもプラスされています。アルは管楽器よろしくのテーマアレンジやバッキングなど、「"フロント"としてのヴォーカリスト」かくあるべし、という風格です。RIP…

マッコイ・タイナーは、モダンジャズの巨人ジョン・コルトレーンのバンドで活躍したことで有名ですが、コルトレーンがフリージャズに傾倒し始めるとこれを嫌がって別離。そうした背景もあってか、明確なメッセージ性を感じさせる壮大な曲風が多いです。Horizonでは高貴なバイオリンのメロディを前に押し出す一方、パーカッションの泥臭さも常に匂わせ、しかし場の支配権は強力な低音を隠し持つピアノが握っている…という重層的なアンサンブルが展開していて、明暗の鮮やかな壮大な風景画を見ているような気分になります。

不用意にコルトレーンの名前を出しちゃったから紹介しなきゃじゃんか!コードに沿ってうねるように展開するコルトレーンのサックスソロ、四部音符に乗せてアドリブで音を選びながらコードを提示し続けるウッドベースのウォーキングや、ライドをswingのリズムで打ち続けるドラムのレガート等、ジャズ楽器がいわゆる一般的なジャズ奏法をしているので、その意味でジャズらしいジャズです。コルトレーンの偉業はまさにそうしたスタイルを確立したことであり、まさに彼の音楽史に対するGiant Stepsを物語るような曲です。ボロが出そうなので続きはwikipediaで。

アヴィシャイ・コーエンはイスラエル出身のベーシストで、この記事で初めに紹介したチック・コリアをして天才と言わしめる才能の持ち主。中東的な異国情緒が匂い立つ独特のアレンジが魅力です。オリジナル曲もどれもいいですが、これはジャズを芸術の域に高めたとされる怪傑デューク・エリントンによる黎明的なラテン・ジャズ、"caravan"のカバー。原曲の非西洋的なメロディをベース主導でさらに昇華させ、現代的でしかもうさんくさい絶妙な世界観を作り出しています

あ゛ーーーっエリントンに言及してしまった……ということで原曲も紹介しておきます。デューク・エリントンは、ジャズの父とも言われるように、「A列車で行こう」"Take the A Train"や、ディズニーでおなじみの「スウィングしなけりゃ意味がない」"It Don't Mean a Thing if It Ain't Got That Swing"など後世に残る多くの曲を残しています。「いわゆるジャズ入門」はこのあたりから始めるのが吉…?

聴きやすいゾーン。2月ライブでもやりましたインコグニートです。イギリスにおいてクラブ文化から飛び出した「踊るためのジャズ」がアシッド・ジャズで、インコグニートはそのパイオニアの一つです。ファンクやソウルなどのブラックミュージック的要素を取り込んでいるので、縦乗りで踊れます。ただ、このAlways Thereみたいに、こうやってライブとかでイントロをインプロビゼーションでひたすら引き延ばすあたりがジャズだなあという感じ。

エレクトロ・デラックスはゼッタイJFKでやるべきだと思うの!!応援するよ!!(パート的に蚊帳の外)今まさに脂の乗ってるフランスのジャズ・ファンクバンド。年末にブルーノートまで聴きに行きました、泣きながら踊ってた

インコグニートなんかと比べてちょっと洗練されてる感じがするのが現代のバンドという感じ、それでもお上品にならず踊らせに来るグルーヴ感とか、特にAll Aloneの場合お腹の底に訴えるようなヴォーカルが最高ですね

Havona、これはやっぱり明け方に聴くのが最高ですね!!!!!(現在時刻5:20) ウェザー・リポートもまたジャズ・ファンクに分類されることがありますが、こちらはより「制約を取っ払ってる」感じがあるので少しジャズ寄りですね、ジャズ・フュージョンって言った方がしっくり来る。この頃のウェザー・リポートは、ベーシストとしてジャコ・パストリアスという奇才を抱えていて、この、つかみどころが無いようでいて、それでもどうしようもなく熱いものを秘めているような曲調は彼のアレンジ能力によるところが大きいと思います。

と、いうわけでジャコの曲で好きなやつを紹介しておきます。フュージョン?ロック?ラテン?プログレ?高い即興性をもってとりあえずジャズとしておきますが。ジャコは非常にクリエイティブな才能の持ち主で、コンボ、バンド、ビッグバンドなど様々な形式において、それぞれの枠組みに沿った形でジャンルの制約を取っ払ってクールで熱い独自の空間を作り出します。私事ですが、去年はこの人の曲がやりたい一心で青学のビッグバンドに参加していました。大好き。

最後はギル・エヴァンスを紹介して終わります。基本的に実験的な作曲をする人で、中には後世のジャズ愛好家にすら失敗作とみなされるような曲を作ることもあるのですが、既存のジャンル、既存のスタイルという制約をゆるめることで、表現したいものに近づこうとする姿勢で一貫している作曲家です。私がビッグバンドに居た頃散々やらされたアーティストで、はじめはなんだこの意味不明な曲たちは、という感じだったのですが、それでも演奏しなくちゃいけないからとこちらから手を伸ばすにつれ、その表現に込められた底知れないものの熱さを感じ取ることが多くなり、そういう経験が自分の音楽観を少し変えてくれたと思っています。Prince of Darkness、比較的分かりやすめな曲を選んでみたつもりですが、どのような曲に聴こえますか。もしよかったら感想お待ちしてます。

 

と、いうわけで好き勝手紹介してみました。重ねていうように選曲がめちゃくちゃ偏っているのと、JAZZの世界自体がべらぼうに広くべらぼうに深いものなので、JAZZへの入り口として無限個あるもののうちの1つになればと思ってます。あと本記事は私のやりたい曲/アーティストのリストとニアリーイコールなので、バンドのお誘いお待ちしてます。お目汚し失礼しました!おやすみなさい!!