jfkmu ongaku blog

ICUの軽音楽サークルJazz Funk Keystation / Melody Unionの部員/卒業生による音楽ブログ。主に部内向け。

Age of Misology 文明の栄枯盛衰

こんにちは、17の宮崎悠です。
ゲーム音楽というテーマで音楽を紹介するという企画の第1弾を書かせていただきます。
暇な人はさらっと読んじゃってください。

 

回僕が紹介するのは、Age of Misologyというゲームのサウンドトラックです。
マイクロソフトが発売しているRTS(リアルタイムストラテジーゲーム)の金字塔、Age of Empireシリーズの外伝的作品ですね。
簡単に説明すると、RTSというのはターンなどがなく文字通りリアルタイムで操作して文明を作っていく類のゲームです。Age of Empireは歴史上の国々の王となり、国作りの過程で兵士を育成して他国と戦争するコンピュータゲームです。6歳の僕は、父がジャンヌダルクキャンペーンでブルゴーニュ軍の攻撃から撤退するのを観戦していて、「なんで逃げるんだ!国が燃えちゃう!!」と泣き叫んだそうです。
Age of Misologyは歴史上の国々ではなく、神話を基に作ったRTSです。ギリシャ神話、北欧神話、エジプト神話の3つから1つを選び、文明を発達させ、人間の兵士や神話上の生物を育成して他国と戦争するというものですね。

 


めっちゃ長いですが、これがサウンドトラックです。
このゲーム自体素晴らしく面白いのですが、僕はゲーム中にずっと流れているこのサウンドトラックが本当に好きなんです。一番初めの勇ましい曲はオープニングテーマで、ゲームを起動すると最初に流れます。

まずここでテンションが上がりまくり、戦争する気分になります。2曲め以降はゲーム中に流れるやつです。それぞれ少しずつ雰囲気は違うのですが、全体的に哀愁が漂っており、それが文明の栄枯盛衰を表現していて最高です。例えば4:10〜7:30に流れている曲の4:30あたりから始まるギターの「チャラランチャンチャーン」という印象的なフレーズはすごく哀愁を感じて好きです。チャイムの「ポーンポーンポーン」が曲のはじめと最後に鳴るのも良い。この曲はしっかり展開もするし聞き応えがあるんですが、他の曲と同じく盛り上がりが控えめでプレイを邪魔しないようにできていて、こうやって聴くと改めてすごいなと思います。ボキャ貧ですみません笑
音楽的にどうこうという話は知識がないのであまり書けないのですが、どの曲も「文明を発達させて戦争する」というこのゲームのテーマに完璧にマッチしていてとても良いです。RTSというのは基本的にプレイ時間がかかるもので、コンピュータ相手と1対1でも1試合40分、人数が増えれば2,3時間は平気でかかります。特に僕は最大の8人プレイヤーバトルロワイヤルで強大な大国を作り上げて、他の国を1つ1つ圧倒的な軍事力で消し去るのが好きなので、1試合8時間くらいかかるんですね。でもそれだけ長時間プレーしてしまうのは、このサウンドトラックがあってこそだと思います。どれだけ大国に育ててもBGMが壮大になる訳ではなく、この哀愁漂う音楽がひたすら流れているのを聴いていると、なんだか宇宙的な気分になってきて「どれだけ文明が強くなっても、それは大したことではない」という空しさのようなものを感じるようになってきます。この動画には入ってないんですが、他国の侵略を始めると急に戦争BGMに変わり、ドラマチックな音楽になるんです。もちろんそこでテンションだだ上がりなんですが、敵の反撃が弱まって市民を殺戮するあたりになってくると戦争BGMが終わってまたこのサウンドトラックになるんです。このあたりが素晴らしくて、どこか寂しげなBGMを聴きながら相手を滅ぼしていると「なんで俺はこの人々を殺しているんだろう」という不思議な気分になります。ここらへんのなんとも言えない感情は、シューティングゲームで敵を倒す爽快感とはまた違った、このゲームでしか味わえない感覚だと思いますね。



46:00あたりから始まるドラマチックなやつは、ゲームトレーラーの音楽です。動画を貼っておいたのでゲームの雰囲気を知りたい方はどうぞ。とてもかっこいいトレーラーです。
色々書きましたが、やはり一度プレーしてみるとAge of MisologyのBGMの良さが伝わるかと思います。試しにやってみたいという方がいればパソコンを学校に持っていくのでご連絡ください。


それではゲーム音楽企画第1弾"Age of Misology"はこれで以上です。読んでくれてどうもありがとう!
宮崎