jfkmu ongaku blog

ICUの軽音楽サークルJazz Funk Keystation / Melody Unionの部員/卒業生による音楽ブログ。主に部内向け。

偏見と偏見と偏見に基づくジャズのすすめ

こんばんは、19パーカッションのたけしです。

いやしくもJAZZの名を冠するサークル内でジャズのジの字も出ないのは悲しいな…という思いで、そうだ、ブログでジャズを紹介しよう!…と思ったのですが、パートや音楽遍歴の都合で、いわゆる古き良きジャズの歴史を踏まえた「ちゃんとした入門記事」は困ったことに書けっこない!どうしたものか、付け焼刃でもswingの何たるかとか説明しようか…とも考えたのですが、そんなのはwikipediaでも見ればいい話なので、開き直ってくっっっっそ偏った自分のジャズ趣味を垂れ流すことにします。読んでくださった方がどれか気に入ってくれて、ちょっとでもMU/JFKのジャズ談義が盛り上がればいいな かしこ

そんなわけで、「ジャズらしいジャズ」はあんまり触れられませんが、フュージョン寄りのとかファンキーなのとか、はたまた頭おかしいやつとか、紹介したいのを紹介したいように好き放題趣味丸出しでばんばん貼っていきます。パーカッション入ってる比率が異常に高いのと、時間帯のせいで深夜に聴きたい感じのやつが多いです、ごめんなさい。演奏の方も盛り上がったらいいなと思っているので、できるだけ、何となーく(理論上は)MUJFKの枠内で組めそうな感じの編成のものに絞っています。

 

言わずと知れた名曲。チック・コリアはジャズ好き以外にも人気の高いジャズ・ピアニスト(ご存命!!)で、代表曲Spainは色んな人に色んなアレンジでカバーされています。哀愁あるイントロから一転アップテンポになり、フルートやコーラスの柔らかい音色やトリッキーなフレーズがラテンのベースラインの上に広がって、要所要所で手拍子とともにキメが入る。ドラムはジャジーなレガートをしてるんだけど、コード楽器の音の埋め方がなんとなくフュージョンっぽい。色んな要素を取り込んで一つのストーリーに落とし込んだ怪作です。のっけからジャズとは何ぞや

Spainといえば、ついこないだ亡くなってしまったジャズ~R&Bのヴォーカリストアル・ジャロウのカバーが大好きなので、ついでにこれも乗っけておきます。こちらはSpainのメロディラインに歌詞をつけて歌っていて、ちょっとブラックミュージックっぽい感じもプラスされています。アルは管楽器よろしくのテーマアレンジやバッキングなど、「"フロント"としてのヴォーカリスト」かくあるべし、という風格です。RIP…

マッコイ・タイナーは、モダンジャズの巨人ジョン・コルトレーンのバンドで活躍したことで有名ですが、コルトレーンがフリージャズに傾倒し始めるとこれを嫌がって別離。そうした背景もあってか、明確なメッセージ性を感じさせる壮大な曲風が多いです。Horizonでは高貴なバイオリンのメロディを前に押し出す一方、パーカッションの泥臭さも常に匂わせ、しかし場の支配権は強力な低音を隠し持つピアノが握っている…という重層的なアンサンブルが展開していて、明暗の鮮やかな壮大な風景画を見ているような気分になります。

不用意にコルトレーンの名前を出しちゃったから紹介しなきゃじゃんか!コードに沿ってうねるように展開するコルトレーンのサックスソロ、四部音符に乗せてアドリブで音を選びながらコードを提示し続けるウッドベースのウォーキングや、ライドをswingのリズムで打ち続けるドラムのレガート等、ジャズ楽器がいわゆる一般的なジャズ奏法をしているので、その意味でジャズらしいジャズです。コルトレーンの偉業はまさにそうしたスタイルを確立したことであり、まさに彼の音楽史に対するGiant Stepsを物語るような曲です。ボロが出そうなので続きはwikipediaで。

アヴィシャイ・コーエンはイスラエル出身のベーシストで、この記事で初めに紹介したチック・コリアをして天才と言わしめる才能の持ち主。中東的な異国情緒が匂い立つ独特のアレンジが魅力です。オリジナル曲もどれもいいですが、これはジャズを芸術の域に高めたとされる怪傑デューク・エリントンによる黎明的なラテン・ジャズ、"caravan"のカバー。原曲の非西洋的なメロディをベース主導でさらに昇華させ、現代的でしかもうさんくさい絶妙な世界観を作り出しています

あ゛ーーーっエリントンに言及してしまった……ということで原曲も紹介しておきます。デューク・エリントンは、ジャズの父とも言われるように、「A列車で行こう」"Take the A Train"や、ディズニーでおなじみの「スウィングしなけりゃ意味がない」"It Don't Mean a Thing if It Ain't Got That Swing"など後世に残る多くの曲を残しています。「いわゆるジャズ入門」はこのあたりから始めるのが吉…?

聴きやすいゾーン。2月ライブでもやりましたインコグニートです。イギリスにおいてクラブ文化から飛び出した「踊るためのジャズ」がアシッド・ジャズで、インコグニートはそのパイオニアの一つです。ファンクやソウルなどのブラックミュージック的要素を取り込んでいるので、縦乗りで踊れます。ただ、このAlways Thereみたいに、こうやってライブとかでイントロをインプロビゼーションでひたすら引き延ばすあたりがジャズだなあという感じ。

エレクトロ・デラックスはゼッタイJFKでやるべきだと思うの!!応援するよ!!(パート的に蚊帳の外)今まさに脂の乗ってるフランスのジャズ・ファンクバンド。年末にブルーノートまで聴きに行きました、泣きながら踊ってた

インコグニートなんかと比べてちょっと洗練されてる感じがするのが現代のバンドという感じ、それでもお上品にならず踊らせに来るグルーヴ感とか、特にAll Aloneの場合お腹の底に訴えるようなヴォーカルが最高ですね

Havona、これはやっぱり明け方に聴くのが最高ですね!!!!!(現在時刻5:20) ウェザー・リポートもまたジャズ・ファンクに分類されることがありますが、こちらはより「制約を取っ払ってる」感じがあるので少しジャズ寄りですね、ジャズ・フュージョンって言った方がしっくり来る。この頃のウェザー・リポートは、ベーシストとしてジャコ・パストリアスという奇才を抱えていて、この、つかみどころが無いようでいて、それでもどうしようもなく熱いものを秘めているような曲調は彼のアレンジ能力によるところが大きいと思います。

と、いうわけでジャコの曲で好きなやつを紹介しておきます。フュージョン?ロック?ラテン?プログレ?高い即興性をもってとりあえずジャズとしておきますが。ジャコは非常にクリエイティブな才能の持ち主で、コンボ、バンド、ビッグバンドなど様々な形式において、それぞれの枠組みに沿った形でジャンルの制約を取っ払ってクールで熱い独自の空間を作り出します。私事ですが、去年はこの人の曲がやりたい一心で青学のビッグバンドに参加していました。大好き。

最後はギル・エヴァンスを紹介して終わります。基本的に実験的な作曲をする人で、中には後世のジャズ愛好家にすら失敗作とみなされるような曲を作ることもあるのですが、既存のジャンル、既存のスタイルという制約をゆるめることで、表現したいものに近づこうとする姿勢で一貫している作曲家です。私がビッグバンドに居た頃散々やらされたアーティストで、はじめはなんだこの意味不明な曲たちは、という感じだったのですが、それでも演奏しなくちゃいけないからとこちらから手を伸ばすにつれ、その表現に込められた底知れないものの熱さを感じ取ることが多くなり、そういう経験が自分の音楽観を少し変えてくれたと思っています。Prince of Darkness、比較的分かりやすめな曲を選んでみたつもりですが、どのような曲に聴こえますか。もしよかったら感想お待ちしてます。

 

と、いうわけで好き勝手紹介してみました。重ねていうように選曲がめちゃくちゃ偏っているのと、JAZZの世界自体がべらぼうに広くべらぼうに深いものなので、JAZZへの入り口として無限個あるもののうちの1つになればと思ってます。あと本記事は私のやりたい曲/アーティストのリストとニアリーイコールなので、バンドのお誘いお待ちしてます。お目汚し失礼しました!おやすみなさい!!

Plastic Tree 『トロイメライ』 (2002)

日本のヴィジュアル系シューゲイザー/オルタナティブロックバンドの4枚目のアルバム。
僕がPlastic Treeの中で一番好きなアルバムです。
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1. 理科室
2. グライダー
3. 蒼い鳥
4. 散リユク僕ラ
5. ペットショップ
6. 懺悔は浴室で
7. 赤い靴
8. ガーベラ
9. 千葉市若葉区,6時30分。
10. プラットホーム
11. Hello
12. 雨ニ唄エバ

魅力は「従来のPlastic Treeらしい世界観は踏襲しながらも、ヴィジュアル系らしい非現実感ではない、現実と地続きなダークさを感じさせる点」です。
それまでのPlastic Treeはいわばオカルト的な世界観が強く、モチーフは壊れた人形・クローゼット・幼少期のトラウマ・サーカス・猫の死体など(ここら辺厳密ではないです)、非現実とまでは言わないまでもダークな物語という感じがありました。
今作からは歌詞に現実を感じさせるキーワードが並んでて、それまでのファンタジーっぽい感じはなくなりました(メンバーの名義もよくあるヴィジュアル系っぽいアルファベット表記から漢字フルネームに変更)。しかし詩の内省的な感じ、神経質で病的な感じはそのままで、だからこそダークな感じがより現実味を帯び、気味悪い印象を与えられます。僕はそこがとても気に入っております。

あとはその世界観をそのまま表現するようなアルバムジャケット。空想っぽく見えながらも、別世界のものとは何処か思えない感じが本当に素敵な写真だと思います。
(ちなみにこの写真は「寫眞館ゼラチン」という写真家によるものです)
http://gelatingelatin.wixsite.com/shashinkangelatin

肝心の音楽性ですが、シューゲ・オルタナサウンドをベースに、普遍的な邦楽ギターロックバンドにより親和性がある感じのサウンドになった感じがします。メンバーのルーツ的にART-SCHOOLSyrup16gあたりの邦楽ロックが好きな人は理解を示してくれそうな感じがします。
あとは重々しく汚いグランジテイストなディストーションが度々フィーチャーされているのも特徴です。一見ミスマッチな浮いた使われ方なのですが、僕がPlastic Treeに個人的に感じている「バンド小僧」感が出てて大好きです。いろんなジャンルのロックを聴いて、自分がカッコいいと思ったサウンドは意欲的にぶち込んでいく感じ。

ちなみにPlastic Treeはこんな人たちです
むかし
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さいきん
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以下曲紹介です。

#1 理科室

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一曲目にして一番好きな曲。
理科室というモチーフがすでに内省的・病的な感じを醸し出しまくってますよね。
サビの目の詰まったようなディストーションサウンドと分厚いライドシンバルの荒々しい刻みがせつない。
歌詞が好き。

わかりあう事が愛だって聞いた。それが本当ならみんなひとりぼっち。
ずっと、ずっと。

#2 グライダー

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夏っぽさと自殺願望のイメージ。
歌メロはキャッチーでちょっとかわいい感じなのが不気味です。最高。

センチメンタル、感じながら飛んでくよ。
僕はグライダー。
そっちまで行くから。そっちまで行くから。
こんな風に、ほら。こんな風に、ほら―――。

#5 ペットショップ

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引き摺るようなベタついたギターリフがなんとも気持ち悪いです。
サビでディストーションサウンドが空間を埋めている感じが好き。

#10 プラットホーム

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爽快なアッパーチューン(?)
ドラムの16分ロールのフィルが気持ちいい。
編曲で日本のシューゲイザーデスメタルバンドCOALTAR OF THE DEEPERSNARASAKI氏が参加しています。
今思うと今作のディストーションの感じはDEEPERSっぽいかも。

#12 雨ニ唄エバ

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ディストーションと儚げな歌メロが交互に。
クライマックス感が好きです。

全曲

youtu.be

音源ほしいという方はSlackの#ongenまでお気軽に。

魅惑の中国語歌詞、〜中国、台湾バンドのススメ〜

どうも、19のかけこーです。初投稿のお題とは到底思えませんが、まあ是非見ていって下さい。

中国、台湾の音楽に関してどのようなイメージを持っていますか? 多くの人は想像をしたことすらないのではないかと考えています。というわけで今回は中国語歌詞の中国、台湾バンドで良いなと思った曲を紹介していきます(殆ど台湾です)。因みに中国語さっぱりわかりませんが、中国語独特の発音が好きなのでこういうテーマでディグりました。ざっくりと、後半にいくにつれ有名だったり、個人的に注目したいバンドとなっております。(おまけもあるよ)

 

一曲目は元気よくパンクです。ブルハみたいな感じ。馬鹿らしいけどハッピーになれるような魅了があります。ちょっと聞いたらすぐああ、こういう曲かってわかるくらいには単純で安心します。

 

テクニカルっぽいギターが印象的な、ほぼインストの曲。picture of herとかをもう少し跳んでる感じの曲。一曲目がパンクだったので耳安めに良い曲だと思います。

 

そもそもmidnightPingPongっていうバンド名が良いですよね、その時点で好き。ギターの刻みが小気味いい。ボーカルの真っ直ぐな声にも惹かれるし、言葉はさっぱりわからないけど感情は伝わってくるのでいいバンドです。メジャー進行ではあるけどどこか青春の切なさや、もどかしさのようなものを感じます。

 

このバンドは台湾のナンバガとか言われてるらしいけどナンバガをそこまで知らないのでなんとも言えません。この曲に限っては他とはちょっと違い、ボーカルが上で長く緩やかに歌っているのに対してディストーションギターが同じフレーズを繰り返しててそこが好きです。最後に向けて広がって、ボーカルも同じく上がって行くところなどパンキッシュに感じます。午夜乒乓に比べると音が多く、いい意味で広く聴かれそうですね。実際こっちは凄く人気。

 

同じく透明雜誌から。こういう曲調の方が、一つ前の曲より多いです。非常に構成がはっきりしてて聴きやすく、アジカンとかそういう感じ。チャキチャキとしたギターとハイハットは聴く身体を軽くしてくれる感じがしました。

 

このバンドも結構有名みたいです。これを聞いた後はその余韻と周りの静けさや自分への無関心さを肌から感じることができるような曲を作っていると感じました。べたりと纏わりつくような油絵具の深い紺です(?)。アルペジオと吐き出すような歌から始まる曲は最初を聞いただけで哀しい何かを感じるインパクトを持っています。そしてそれがサビで解放されるような感じです。サビ中のブレイクのような所と1サビあとのギターが好きです。

 

ギターの音の揺れがなんとも言えない心の揺れを作ります。 ギターの静けさと、心の芯からの叫びから始まるこの曲は、単純ながらもその力強さで飽きさせないものです。最後のトレモロからの流れ、そこで終わるかというその音に後ろ髪を引かれるような感じ。

 

おまけ - おまけでは台中のバンドではあるけれど、英語の歌詞、インストである今回の条件から若干はみ出したけど紹介したいバンドの曲を紹介しています。よかったら聴いてみてください。

 

おまけその1。なぜおまけかと言うと、英語の歌詞だからです。でも歌詞見るまで何語かわからなかったくらいにはボーカルが埋まってます。ポストロック的な感じがしますが、割と淡々としててアンビエントのような?まあ正直ジャンルとかよくわからないのでその辺はわかる人が教えてくれるでしょう。まだまだでてきたばかりの台湾バンドですけど、魅力を感じます。

 

ポストロックです。今度日本のフェスに出ます。なんだこの作業用bgmって感じなんですけど、最後にはしっかりとポストロックらしい昇華をします。終始優しい感じなのでちょっと疲れた時とかに椅子に深く腰掛けて軽く目を瞑り聴けるバンドだと思います。

 

以上です。好きなバンドがあれば幸いです。是非オススメの台中バンドを教えて下さい。

2017MU2月ライブ感想 (17 石井啓太)

やっと忙しいスケジュールの合間が縫えたので忘れないうちに。全体的にすげーよかったと思うライブだったので、「よかった」が感想になりがちですが、それぞれのバンドについてまとめてみました。不肖ながら書きました。本当に駄文です。あと出演バンドの感想長い…ごめんなさい。

 

Arctic Monkeys

ゆうきくんも言ってたけど、ガレージロックとしてのいい意味の粗削りさと、今後17がいなくなってから化けていく可能性としての粗削りさの両方を感じた。その意味でKick Outの1バンド目としてよかったんじゃないでしょうか。特にかなめくんとゆりかちゃんには可能性感じますね。ロックの原点に立ち返るという意味でのガレージロック的な要素は引き継いでいってほしいなぁ、と思いながら見てました。かなめくんゆりかちゃんの今後に期待。(というおじさん的コメ。笑)

 

if u understand me, the roots would be grown (Giraffes? Giraffes! / Save us from the Archon)

音の暴力、というより拍子の暴力。拍という概念がほとんどない。でも時々訪れる拍の調和とカオスとの混ざり合いが最高に好きでした。ただの俺の好みです。はい。ひろき、MCでエモいこと言いやがって。以上。

 

アジカン研究会

ソラニンやりやがったー!って感じ。曲全体の安定感に加えて消え入りそうな玲子のコーラスが後ろの空の写真とマッチしててはかなげなエモさを醸してた。でこちゃんでもよく玲子にコーラスしてもらってたけど、あのコーラスが個人的には好きです。あと、宮崎の歌唱力すげぇな、って思ってた。張れるし伸びるし。Save usの暴力の後に気持ち的に少し落ち着く場所かなって思ってたんだけど、あんまり落ち着く暇なかったですね。

 

Instrumental (a picture of her / 虚弱。)

特にいうことはないですね。エモいとかいう以前に楽しかった。祭りの延長にはなってしまうんだけど、歌詞がないからこそ伝わる良さ、というか、言葉がないからこそ残されている想像の余地があると思ってるし、そういうものを感じてもらえていたら成功だったのかな、と。あとはそういう言葉じゃないコミュニケーションがバンドの中でとれてたのかなぁ、と (そう信じていつのは俺だけ? 笑)。にこにこしながらやれて素直に楽しかった&うれしかったです。

 

GOING SOLO

後半少ししか見られなかった…ごめん。リハで見てた時から歌詞が和義っぽいなーって思ってた。オリジナルはやってみたいなーと思いつつ、恥ずかしくって作れないんですよねー。その意味でオリジナル流れの契機になったとしたら大きなあとだったのではないかな。コードのこだわりが見えたのもアコギストとしてはうならされました。

 

ニライカナイ (Cocco)

MUライブで聴いた中で1,2を争うレベルでよかったと思う演奏でした。MCでも言ってたけど、「負の感情をぶつけてもいい音楽」というのは自分もMU/JFKで身をもって学ばせてもらったことだと思うし、そうしたエネルギーの放出とクオリティにゾクゾクしたバンドでした。音楽聞いて鳥肌立つってあんまりないんだけど、久しぶりにそういう演奏を聴いたな、って思ってます。さきてぃーの声が悲しいのに生き生きしてたように思いました。ボキャ貧だなって思うけど、1番すてきだなって思ったバンド。

 

Untitled (オリジナル)

帰ってきたー!!という感じのGenesisのイントロ。爆上げ。大ちゃん、あんたはすげぇよ、ほんとに。ゆりのベースもがっついてるって感じ。タケの時のドドドドドッていう雷鳴みたいなドラミングと違って、岩下の硬質かつギターと絡みあうドラミングだと雰囲気が全然違う。昔は縦がそろった音圧+主役ギターリフというメタル的ニュアンスが強かった気がするけど、今回はポストロック的。そういう比較をしながら聞けた楽しみがあった。

 

やさしくならない (斉藤和義)

楽しく生きるのさ、それの何が悪い!! 個人的には就活とか院試とかそういう社会的な要素ので苦しむことへの当てつけのつもりで叫んでました。だって、自分は自分じゃん。You only live once。 和義の良さってそういう曲のなかに見える優しさなのかな、と思ってます。曲は優しくないけど、結局中身は優しいんだよね。演奏としてはゆり&岩下最高。こういう曲やらせたらこのペアにかなう人そうそういないと思う。ギター弾いててめちゃめちゃ楽しかった、半分はただ暴れてただけですが。

 

月暈 (Heaven in her arms)

最近のMUらしさを象徴するバンドだったと思う。ゆうきくんがキックアウトされるということの意味、洋毅、かけこー、浅西がこのバンドをする意味、そこに健吾が乗っていることの意味、そういったことを想像せずには聞けなかった。翌日まで耳鳴りはやまなかったけど。

 

PANTERA

りょうじのピンボーカル半端ねぇ。あと、ダッチーの破壊力。もうこの辺の時は感想とかなんもないんだよね、頭働いてなくて。いい意味でマッシブというか脳筋というか。感情、とかじゃなくて、かっこよさ。追いつかない気持ちを力に任せるにはちょうどよかったのではないか、と今思う。

 

17男子バンド

お耳汚しを失礼しました。笑  わーい、って感じの落としどころがやってる方としても正直ほっとしました。ベース弾けねー。笑

 

2017年2月JFKライブ感想(17相原健吾)

>しんばるず (Cymbals)

ギターがいっぱい弾けたしみんなが可愛かったので楽しかったです、1曲目の午前8時の脱走計画での私のコーラスは「いすれなくすLet you down」と歌っています。意味なし。ギターコードオブザイヤーは2曲目に出てくるA7♭13onBに贈呈!

>五億年前の猫ひろし (水中、それは苦しい)

宮崎ワールド、でありつつも大木/田中ワールドでもあった。何気に2017年2月ライブ最もメロディーがキャッチーだったで賞なのでは。音響も良かった。全体的にめっちゃ好きでした。

うれしくって抱きあうよ (YUKI)

さおりちゃんの笑顔が印象的でした。井出ちゃんは今回も堂々たるパフォーマンス、Keep it up(こんなこと言うとELAの先生みたいですね)

>でこちゃんズ解散ライブ (PredawnSMAPスキマスイッチ)

2曲目から見ました。提唱者として申し上げますと、「憧れの連鎖」は先輩のみならず実は後輩・同期にも適用されます。何はともあれ今関のコーラスは臆病な感じなのに何かがあってよいんですね~~

>おほしさま (Aimer)

本番全然見れてないですすみません...動画チェックしようと思います...しかし何にせよAimerをもっと聴こうと思いました、聴きます!

>Telephone Shocking〜冬編〜 (RADWIMPS(上白石萌音)、オリジナル)

1曲目のなんでもないやはゆうか発案でした。これちょっと正確に伝わるかどうか不安なんですけど、ゆうかの選曲っていわゆるJFK/MUで「ウケやすい」選曲傾向からは外れることが多いんですね。*1 

なんでもないやも同様に「ウケやすい」選曲傾向から外れていると思っていて。去年最もヒットした映画のエンディングテーマで、それをアコギの男性とクリアな声の女性2人でやるってのはともすれば「普通に良い」になってしまって、聴いてる側も「あー良い歌だったね」で終わってしまう可能性が非常に高い。ただそういった中でも、練習の中でテンポや弾き方のニュアンスを細かく調整したり、曲と直接は関係ないことについていろいろ話すことで道筋が見えてきて、本番では「木原優佳と相原健吾が2月ライブのステージでやる曲」になっていたと思う。

考えてみると祭のゆみーんの時も同様でして...正直やってて楽しいになるまでだいぶ時間がかかってまして(特にゆうかは僕が感じていたよりも数倍苦しかったと思う)。でもそういった試行錯誤の果てに「自分たちの音」にするからゆうかのバンドはとても良くなるし、ゆうかの音楽は独自の魅力を放ち続けるんだと思います。

めちゃ長くなりましたが...ゆうかにしか出せないその魅力・音楽に最後にもう一度携われてとても良かったです。ゆみーんの時も今回も、メンバーを信頼してくれてありがとう。

2曲目は宮崎のオリジナル曲、Dawnでした。この曲に出会ったのは4年生の夏くらいで。僕がメロユニ部室でくつろいでいると宮崎がやってきて「今新しいオリジナル曲を練習しているんだけど聴かないか」と言い、クラムジー部室でクラムジーの17信木さんと二人でやってるバージョンを聴かせてくれたのでした。以前から宮崎はオリジナル曲をけっこうやっていて、JFK/MUのライブでも3曲ほど弾き語りで披露しているんですが、その時聴いた曲はこれまで僕が知っていた宮崎のオリジナル曲のどれとも似ていないものでした。それが今回やったDawnなんですけども、コードは凝ってるしメロディーも気怠げ/儚げだしで、その場で惚れこんじゃったんですね(思うに祭でオーティスレディングみたいなソウルバンドを企画しようとしたりクラムジーでゴスペルやったりでブラックミュージックを経由したことでこういう曲が出てきたんじゃないかと...余談です)。

で卒業する前にDawnやりたいですって僕が申し入れたんですけども、正直一番難しかったです!!!オリジナルの曲をつくるのも十分難しいと思いますが(てか実際難しかった)、オリジナル曲に色付けをするのは本当に難しかったです!!今でもこれでよかったのかな~と割と首傾げ傾向にあるし、本番思いっきし間違えたところあるしなんですが、もっと時間に余裕もって作り上げていけたらめっちゃ楽しいんだろうな~~と思ってます。なのでメロユニの時から繰り返しになっちゃいますが、みんなオリジナルやった方が良い!JFK/MUコンピ出たら買いますんでその時はご一報ください。

ただゆうきくんが言及してくれたAメロのアルペジオは自分でもめっちゃ気に入ってます、そこに気づくとはお主やるなという感じです(すいません)

>消せない憧れ (仲間由紀恵岩崎宏美中村中)

もうゆうかについて言うことはないです笑、でも2曲目がすごく好きでした、Aメロに戻ってだだだだんだだだだんってなるとことか、たけしくんのパーカスがアクセントになってるとことか。

>Masculinito (Incognito)

みなさんいろいろ言っていますけどね、注目すべきは須藤ですよ!須藤がギター弾いてるときにかっこいいのはもはや部全体のコンセンサスですが、奴はギター弾かずに自分のフレーズを待ってる時もかっこいいんですね!なぜなんでしょう。

>どうかしている茶飯事 (原田茶飯事)

グッドミュージック。歌心とか女心とか下心とかいろんな心がありましたね(真面目に書いてます)

>Yogee New Waves

「ここは哀愁たっぷりに行こう」が良いのはもちろんのこと、みむらくんのギタートーンが最高。エフェクター何使ってるんですか。あとギターかわいい。

>Punks with the wisdom teeth (Vampire Weekend)

ギターのトーンとかキーボードの音の配置のされ方とかボーカルが無駄に美人だったりするとこ(失敬!)とかが非常にインディーロック感があってとってもいいなと思いました。ゆうきくんおつかれさまでした

>旗本ひろし (秦基博)

ごめんなさい全然見れてないです...動画拝見します

(動画見たので追記)ちゃんりんのCD欲しいです。すみこうギター上手い!きょうこのMCは、それぞれのICUでの4年間があってそれぞれのキックアウトがあるなあと思ってました

Wilco will love you, baby (Wilco)

曲が終わってマイクに「ありがとう」って言ったんですけど、これまでで最も自然に出たありがとうでした。大体「曲終わりましたよって言わなきゃ」とか「ありがとうがいいかなありがとうございましたがいいかな」とかいろいろ思ってるんですが、考えるより先に出てました。

>満身創痍 (Dean Brown / Herbie Hancock)

かえでの「1,2,3,4!」っていうカウントがとてもかっこよかった、バンドマスター・バンドリーダーかくあるべしといった風格でした。全体としても、音楽のための音楽はいいなあとテーマのかっこよさに飛び上がりながら思っていました。

>17バンド

 

あざっす

*1:個人的な意見ですが...「ウケやすい」っていうのはそれこそが僕がメロユニでやった斉藤和義みたいな曲/バンドで、練習行く前からどういう風にしたら自分たちやお客さん(JFK/MU関係者)が喜ぶのかがすぐわかっちゃうような曲・バンド、という風に僕は理解しています。そもそもそんなもの存在しないとか存在したとしても気にするべきではないとか色々議論を呼びそうですが、とりあえず個人の見解ということで...